馬のち晴れ

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race21.史上初!牡馬牝馬同時三冠馬誕生なるか〜コントレイルのことを知ろう〜

今週は菊花賞

デアリングタクトが史上初牝馬三冠、しかも無敗という大偉業を成し遂げた今年、さらに注目が集まります。

 

今回は無敗の三冠、また牡馬牝馬同時三冠馬誕生がかかるコントレイルのこと。

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1.無敗の三冠馬について

今までの競馬史の中で無敗の三冠となると

1984シンボリルドルフと2005年ディープインパクトの二頭しかいません。

今年コントレイルが無敗三冠を達成すれば、ディープインパクト以来15年ぶりになります。

また三冠馬自体は8頭目となり、オルフェーヴル以来9年ぶりになります。

オルフェーヴ以降は

ゴールドシップ皐月賞菊花賞の二冠、

ドゥラメンテ皐月賞ダービーの二冠で

あとの年はそれぞれ三頭で分け合っています。

 

三冠馬になること自体容易くないですし、

無敗三冠馬なんてなかなか出会えるものではないですね。

 

またサラブレッドの聖地、新冠町の生産で1994年ナリタブライアン三冠馬になりましたが、コントレイルも新冠町の生産。

長い時間を経て、再び馬産地が盛り上がることを期待したいです。



2.コントレイルのプロフィール

本馬は日高地方のノースヒルズで誕生しました。

ノースヒルズの代表、馬主でもある前田晋二氏はキズナワンアンドオンリーのダービーオーナー二連覇を成しており、豪運の持ち主でもありますね。

 

ノーズヒルズ(旧マエコウファーム)は1984年、前田氏自らオーナーブリーダーとして憧れや夢を叶えたいと創業した牧場です。

10年くらいはうまくいかず苦難していましたが、飼料や馬体管理のコンサルタント、スティーヴ・ジャクソンと契約を結び、牧場経営者として経営体系を改革していき、今のような強い馬を生産することができるようになりました。

もちろん運だけではないのです。

 

そんなノーズヒルズで元気に生まれたコントレイルですが、球節に難があったため育成期間の1歳時から調教を積めない時期が半年近くもあり、他の馬よりも本格的な乗り込みをスタートさせるのが遅れてしまいます。

しかし脚元がしっかりして調教騎乗ができるようになると、すぐに同期達に追いつきあっという間に二冠馬になりました。

 

デアリングタクト同様に素直な馬で、品のあるとにかくかっこいいコントレイル。

馬格も父譲りのコンパクトな馬体で長けた瞬発力の持ち主で、名門矢作調教師のもと調教され、早くから注目されていた馬です。



3.コントレイルの血統表

本馬の血統表を確認してみます。

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コントレイルの血統表

まずお父さんはディープインパクトです。

産駒はたくさんいて、サンデーサイレンスを超えたとも言えるくらい種牡馬としても立派です。

昨年亡くなり、2020年生まれの国内産駒は数頭ですし、ここにきてコントレイルという大器が誕生していることにもなんだかドラマチックな背景に思えます。

産駒が多いので特徴もそれぞれあり、まとめることは難しいですが、やはり重賞レベルになると直線が長いコースで好走します。

瞬発力やスピードを活かした競馬が好きなんですね。

もちろんスタミナ母系なら加速は鈍り、瞬発力というよりタフなコースで持続力勝負なんて展開の方が好走する馬もいます。

父方の祖母ウインドインハーヘアはイギリスで調教され、

アイリッシュオークスで2着となったり、翌4歳時は受胎中なのにドイツの2400mのGⅠ競争で優勝するという珍事を持つ牝馬です。

今はノーザンホースパークで元気に過ごしています。

 

お母さんはロードクロサイで未勝利で引退しました。

母方の祖母FolkloreはGⅠ2勝でBCジュヴェナイルフィリーズ(2歳牝馬限定ダ1700m)を勝っているアメリカの競走馬です。

コントレイルはロードクロサイトの3番仔で母は2019年もディープインパクトの仔を孕んでいます。

祖母のContriveはロードクロサイト以外にGⅢを1勝した牝馬のみ生み、その子供がGⅠ1勝を果たしています。

個人的にですが、あまりパッとはしてないけどまだ小規模ながらもGⅠ馬を輩出している牝系だなと思いました。

祖母の父はTiznow(ティズナウ)で2000年2001年ブリーダズカップクラシック(GⅠ3歳以上ダ2000m)を史上初めて連覇したアメリカの競走馬です。

同レースは世界のダートチャンピオン決定戦であり最高峰のレースのひとつです。

2000年は日本の馬主関口氏のフサイチペガサスベルモントS(米三冠の一つ)を勝ったレモンドロップキットなど強豪が揃っており、クラシック未出走だったティズナウの勝利は大きく評価されました。遅れて来た大物ですね。

 父はUnbridled‘s Song(アンブライドルズソングFappiano系の主流血統となっています。

スピード能力が優秀で、ロードクロサイトにはFappiano系のクロスが入っているのでスピード力が潜在してそうですね。

そこにサンデーサイレンスを配合するとさらにスピード力に磨きがかかります。

コントレイルはディープインパクトの能力にもっとスピード力を期待した配合に思えました。

 

このように日本の近代競馬に大きな貢献をしたディープインパクトの天性のレースセンスと身体能力、スピード力に長けた母系の血に更には世界最高峰のダートレースを二連覇しダート界の馬を蹴散らしたティズナウの成長力も内包しているのがコントレイルだと思いました。

 

菊花賞3000mという未知の距離を経験するコントレイルですが、それらを受け継いでいれば不安はないと思います。

 

4.まとめ

■無敗の三冠馬

今回達成されれば父ディープインパクトに次ぐ、父子制覇。

親子で三冠制覇自体も初、これも注目!

 

■コントレイルの出生

牧場経営が確立し2年連続ダービーオーナーとなった前田氏のノースヒルズで誕生し、育成期間は怪我により遅れてしまった。

牧場関係者は素質馬であるがキズナを見たときと比べるとすごいオーラは感じなかったとのこと。

しかしデビューするとそれ以上の能力を発揮するのでした。

 

■父ディープインパクトの天性の能力

見た目も父とそっくりと言われているコントレイル。

幼駒期も脚元に不安があったのも同じ背景ですが、祖父の成長力も相乗して瞬く間に無敗の二冠馬へ。

 

福永騎手自身も三冠、しかも無敗の三冠という夢がかかる舞台です。

今年のダービーは一皮剥けた姿で安心して勝利を見ることができましたね。

ワグネリアンでのダービーが大きく影響していると思います。

 

余談

になりますが、コントレイルで三冠取れると自信たっぷりの雰囲気の福永騎手にはそれでも強く印象に残っている馬がいます。

シルバーステートという馬です。

2015年にデビューしたディープインパクト産駒です。

新馬戦こそ、後にVMを勝利するアドマイヤリードの2着でしたが、未勝利戦ノーステッキ5馬身差圧勝、紫菊賞(500万クラス)ノーステッキ楽勝をしました。

しかし屈腱炎で1年半という長期休養を余儀なくされ、クラシックを全て諦めることになってしまいました。

それでも復帰させた陣営側はすごい素質に惚れ込んでいたのでしょうね。

YouTubeでも動画がありますが、ほんとに走りがすごいんです)

復帰は昇級戦(1000万クラス)ですがノーステッキで楽勝、次の1600万クラスもノーステッキ3馬身差で快勝します。

しかしまた屈腱炎を発症し現役引退となってしまったのです。

 

そんなシルバーステートに先日会うことができたのですが、感無量でした。

なんか素人ながらオーラを感じました。笑

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日高の優駿スタリオンにいるシルバーステート

どっしりしてて、ぼーっと、のほほんとしてるわけでもなく周りを観察してこっちを見てる感じでした。

 

コントレイルに出会ってからも忘れることはない強力な印象を与えたシルバーステートが怪我なくいたらどうなっていたのでしょう。

タラレバの妄想も競馬の魅力ですよね。

 

シルバーステートの三冠は幻になってしまいましたがそれからそう時間も経たぬ4年後、

怪物コントレイルに出会い、今、無敗の三冠馬誕生を目前としています。

怪物シルバーステートの後すぐに怪物コントレイルに出会えたということも、福永騎手の持っているものだと思います。

 

今週もうきうきが止まりませんが、体調万全にして週末を迎えましょう。

がんばれコントレイル😊