GⅠ予想以外は競馬や馬のあれこれを書くのですが、
今回は競馬をする上で知らないと恥ずかしい、そして知ってた方が競馬がおもしろくなる血統の原点について書いてきます。
これは今思うと、マークシートの書き方より早く知りたかったことです。
私自身、競馬を始めてからはしばらくして知ったのですが、最初に知ってたらもっと早く好きになってただろうなーと思ったりしたことが、今回のテーマに限らず多々ありました。
CMの影響でラッタッタ勢が増えることは私はうれしいのですが、ラッタッタ勢も色々知ってほしいなーと思ってます。
少しずつ競馬の歴史なども知って、馬の世界を一緒にたのしみましょう!
- 1.サラブレッドってそもそも何?品種改良が繰り返される馬たち
- 2.世界のサラブレット生産頭数約8万頭強!その血は3頭の馬から成されている
- 3.すべては3頭から始まった!サラブレッドの三代始祖
- 4.血統の歴史とロマンと血の争いが凄味である!
- まとめ
1.サラブレッドってそもそも何?品種改良が繰り返される馬たち
馬にも種類がありますが、その一種にサラブレッドという人工的に作られた種族があります。
脚が速くて能力が高い馬として人工的に品種改良された馬のことをサラブレッドと言うのです。
なんかかわいそうと思ったりもしますよね。
17世紀初めから、確かに人間のエゴで作られました。
しかしそのような馬達に人々は魅了され、今もその歴史を紡いでいるのです。
2.世界のサラブレット生産頭数約8万頭強!その血は3頭の馬から成されている
サラブレッドは日本ではもちろん世界各地でも生産されています。
悲しい現実ですが、生まれた子馬は競走馬になれない子もいて、経済動物なので食用や殺処分、乗馬に行ったり、成長途中で亡くなったりする子もいるのです。
生産だけで87,000頭程に上り(2016年時)、日本では約7,000頭程毎年生まれています。
このようにたくさんのサラブレッドがいますが、このすべての馬の父系の血を辿っていくと3頭の馬にたどり着くのです。
3頭の血がこんなにも多くの子孫に受け継がれていると知って、ゾワーとしたのを覚えています(゚ω゚)
3.すべては3頭から始まった!サラブレッドの三代始祖
サラブレッドの父系の血を辿って行き着く3頭の馬のことを三代始祖と言います。
3頭を順番に説明していきますね。
🥕ダーレーアラビアン
現在生存しているサラブレッドの約98%を占めている大父系です!
ほぼほぼこの馬の血です。
1700年生まれ(推定)で、オスマン=トルコ時代、イギリス領事が買い取り本国へ送ったとされています。
ダーレーアラビアンの5代目エクリプスという馬が爆発的に枝葉を広げたとされていて、
種牡馬としてだけでなく競走馬としてもエクリプスは素晴らしく、26戦全勝という成績を残しました。
※余談ですが、北海道にエクリプスホテルという競馬をテーマにしたホテルがあるので、競馬好きにはおすすめです♡
父系として現在は、ミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系、ネイティヴダンサー系、リボー系、ネアルコ系などが有名です。
日本競馬に大きな影響を及ぼしたサンデーサイレンスという大種牡馬も該当するので、サンデー系は絶対に覚えておきましょう。
なにそれって感じかもしれませんが、今回は名前だけ頭に入れておいてもらえればと思います。
🥕🥕ゴドルフィンアラビアン
現在生存しているサラブレッドの約1.8%がゴドルフィンアラビアン系です。
1724年生まれ(推定)で、北アフリカの方で生まれました。
ゴドルフィンアラビアンの3代目マッチェムという馬により繁栄し、この血がアメリカに渡り、歴史的名馬マンノウォーが生まれました。
マンノウォー系は日本でもダービー馬3頭など輩出し、日本の生産に影響を及ぼしています。
現在、日本では父系は途絶えてしまっていますが、母系には入ってる馬もおり、その血は影響力があるとされています。
ダーレーアラビアンとの差がすごく、あきらかに劣勢なのですが、実はゴドルフィンアラビアンはダーレーアラビアンの直系エクリプスの母父(母方の祖父)なのです。
ややこしいですよね(´-`)
結果的に、ゴドルフィンアラビアンはエクリプスの母父としてダーレーアラビアン系の発展の手助けをしてしまい、自身の父系発展が犠牲となってしまいました。
マンノウォー系はゴドルフィンアラビアンと覚えておきましょう。
🥕🥕🥕バイアリーターク
現存しているサラブレッドの約0.4%しか存在していなく、血が途絶えるのも近くなってきています。
1680年生まれ(推定)で、イギリスがハンガリーでトルコと戦争した際に本国へ持ち帰った馬です。
種牡馬として優秀ではなく産駒に恵まれなかったのですが、5代目ヘロドによって発展していくことができました。
またエクリプスと同時期で種牡馬として評価され、ダーレーアラビアンと勢力は互角だったのです。
しかし19世紀後半になると後継種牡馬が現れず、世界で急速に衰退していってしまうのです。
父系として現在はほぼ消滅状態にありますが、日本ではパーソロン系の超有名ホースが1980年代に現れています。
それがシンボリルドルフです。GⅠを7個も勝っており、馬名より“皇帝”と呼ばれます。(かっこよすぎやしませんか??)
トウカイテイオーやメジロマックイーンの父でもあり、他子孫でもダイタクヘリオス、その子供ダイタクヤマトまで血を繋ぎましたが、以降産駒に恵まれず衰退の一途を辿っています。
シンボリルドルフがスーパーホースで、その父系がパーソロン系、その偉大なる馬の血が絶滅しつつあることを覚えておきましょう。
私はこの血統の馬、なぜだか好きです。
パーソロン系は日本でのみ発展していて、世界的には無名ですが、ガラパゴス感が応援したくなっちゃうようです。
母父にメジロマックイーンを持つ馬としては、オルフェーヴルとドリームジャーニー、ゴールドシップがいるからかな…。
4.血統の歴史とロマンと血の争いが凄味である!
今いるサラブレッドは3頭の馬から成されていると思うとサラブレッドの世界観が変わると思います。
馬を取り巻く血統という武器によって自身の血が繁栄するか衰退するか壮絶な戦いがあり、血統によって馬自身の能力に現れるので競馬予想をする上でも楽しめますし、歴史として知って競馬の入り口にしても楽しいと思います。
まとめ
■サラブレッドとは、脚が速くて能力が高い馬として人工的に品種改良された馬のことを言う。
■87,000頭程のサラブレッドすべてが、父系の血を辿っていくと3頭の馬にたどり着く。
■すべては3頭から始まった。サラブレッドの三代始祖
現存のサラブレッド95%以上!有名な父系がたくさん。
ミスプロ系、サンデー系、ノーザンダンサー系、ネアルコ系などが有名。
ダーレーアラビアンの直系エクリプスの母父で自身の父系発展が犠牲に。
マンノウォー系が有名。
🥕🥕🥕バイアリーターク
パーソロン系のシンボリルドルフが怪物級のスーパーホースで期待される種牡馬だったが、消滅状態にある始祖。
三代始祖のことを知ったらなんだかゾワゾワしませんか!
まだまだ深い血統のこと、細かいことは私も勉強中で歴史が膨大で勉強が大変なのですが、まずは“三代始祖”を覚えておきましょう🐴🐴🐴